日本に暮らす子育て中の親にとってみたら、
“「全米最優秀女子高生」って、どういうことですか?!”
ってところからなのですが、とても興味をひかれます。
日本よりアメリカの方がコンテストが多く開催され、対象年齢も様々という印象があります。
とにかく、全米ナンバー1ってすごい。
その、正体不明の凄さがどう作られたのか、知ろうと思います。
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全米最優秀女子高生っていったらこんな感じ!
目次
世界最高の子育てー「全米最優秀女子高生」を育てた教育法 ボーク重子著
前回読んだ「世界基準の子供を育てる成功する家庭教育最高の教科書」に続き、
どんだけ自信があるんですか?!
っていうタイトルの本です。
やっぱり世界で活躍しようと思ったら、これぐらい自分に自信がないとやっていけないのでしょうか。
日本で生まれ育ち、海外留学を経験しつつも「英語が出来ない」と縮こまっている私にとって、眩しいくらいの自信。
自己肯定感がまだまだ低い私は、無意識にこういう自信のある女性に憧れているのでしょう。
どんな方かなぁと思ってネット検索しました。
はいこちら。
askshigeko.com
とってもお綺麗な方!
自信に満ちた、キャリアウーマンという印象です。
でもなんか、優しそうなオーラを感じます。
ちなみに、全米最優秀女子高生コンクールの審査基準は5つ。
1) 知力 25%
2) コミュニケーション力 25%
3) 特技 20%
4) 体力 15%
5) 自己表現力 15%
これらが面接やダンスなど様々な審査項目で測られるそうです。
知力が25%なので、日本で言われるところの「学力」に重きを置いているわけではないことがわかります。
コミュニケーション力や自己表現力は、自分の考えを伝える事などが必要ですから、自分で考える力がなければ沈黙してしまいそうです…
さて、そんな学力だけではないお子さんをどのように育てたのか!
いざ読書。
大まかな感想
それぞれの詳しい感想は以下の通りです。
学力より重要?非認知能力ってなに?
非認知能力がどういうものかご存知ですか??
ネットで検索すると、weblio辞書に解説がありました。
「非認知能力」とは
経済学や心理学で使われる言葉で、測定することが出来ない能力全般をいいます。
具体的には、誠実さや忍耐心、リーダーシップ、コミュニケーション能力など。その有無によって、仕事の成果や人生の行方に影響を与えるパーソナリティや対人能力ともいえます。
研究によれば、労働市場における成果に対しては、試験や知能検査などで測定できる能力である認知能力だけでなく、非認知能力も影響を与えることが明らかになっています。
出典:weblio辞書
ということでした。
アメリカのエリート校が学力と併せて重要視しているのは、「非認知能力をはぐくむこと」だそうです。
これがあることで、円滑な人間関係の構築や問題解決力が育ち、ストレスの多い学生生活や社会生活も乗り切る力がつくといいます。
日本も2020年に改定する学習指導要領の中心に据えているものだそうです。
学力だけでは解決できない問題が多い世の中で、生きていくためには大いに必要とされます。
また、非認知能力が高いと、学力も高いそうです。
非認知能力には自制心や責任感も含まれますから、おのずと「勉強が必要」という認識を持つのかもしれません。
子供だけでなく、大人にも必要な「非認知能力」。
この能力を伸ばすために親が出来ることが、具体的に書かれています。
子どもとのかかわり方を考える上でとても参考になります。
日本でいう英才教育とは全く違うと著者のボーク重子さんもおっしゃっています。
でも島国日本といえど、グローバル化は進みます。
あと数年~10年後には、グローバル化する社会に子どもを参加させなければいけない。
とすれば、グローバル化した社会で生きられる能力、非認知能力をぐんぐん伸ばせるよう、手助けしたいと思います!
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レスポンシブ・クラスルームがある小学校に行きたい!(行かせたい)
私立の小学校にでも行かないと無理な話なのですが、
「レスポンシブ・クラスルーム」を受けさせたい!!
…レスポンシブ・クラスルームって何?
って感じですよね。
レスポンシブ・クラスルームを直訳すると「(敏感に)反応する教室」
子どもたちが能動的に学び考える力を鍛える指導方法です。
著書での説明は以下の通りです。
子どもたちが安心して自分で考え発言できるポジティブな環境で、自分で考える癖をつける魅力的な学習内容を提供します。
どうやって結論にたどり着くかの過程を自分で選ばせて実行機能をはぐくみ、喧嘩や失敗があったら理論的に考えさせることでクリティカルシンキングを育てます。
そして、ルールを守って最大の結果を出すために協働するよう促します。
教師は観察によってその子にとって最適なチャレンジを与えることで、子どもの自信と能力をはぐくみます。
世界最高の子育て 「全米最優秀女子高生」を育てた教育法 p41
また、先生のあり方についての説明がありました。
説明を読んだだけでも先生の負荷が大きいことがわかります。
目標設定も子供にさせ、どういった過程で行うかや結果が出た際の個別指導もあるというのですから、相当なものですよね。
といっても、ボーク重子さんの御嬢さんが通われていたボーヴォワール校も、アメリカでは有名な私立小学校。
全米トップ10に入る名門だそうです。
ちょっと検索したところによると、2018年6月現在の情報で、授業料(Tuition)だけでUS$35,975でした。
US$1=110円換算で400万弱。
あれ?1年間の授業料のはずなんですが…引くほど高い…
課外授業も込みだそうです。念のため。
これだけの授業料をとるのですから、人材を集める資金には困らないでしょう!
先生の質も素晴らしいはずです。
日本でも広まらないかなぁと思いましたが、どちらかというとモンスターペアレント対策などで忙しいでしょうから、生徒1人ひとりを観察するなんて難しいですよね。
今のところ小学校受験は頭になく、また、ワシントンに移り住みボーヴォワール校へ通わせることも到底無理という状況です。
なので、本の中で紹介されていた家庭でできることをやっていきたいと思います。
紹介されていたのはこちら。
1)Yes/No で答えられない質問を習慣にする!
2)あなただったらどうする?を口癖に!
3)子どもの能力を信じる(すぐに手を貸さない)
4)意見を持たない大人になり、子どもの話を聞く
5)経験を増やして知識ベースを広げる
Yes/Noで答えられない質問をするのは、かなり意識する必要がありそうです。
でも、年間400万円は出せないし、そこまでの価値にならなくてもやり続ければ50万円くらいの働きになるかも(笑)
と考えるとやる気出てきました。(結局お金か!)
遠足(課外学習)も多く行われているそうですので、家族でもいろんな体験をするように心がけたいと思います。
現在できているのは庭の野菜を育てたり、花を植えたりですが、なかなか面白いです。
とにかく親が考え方、見方を意識することを習慣化することが先ですね。
頑張るぞ。
宿題が「毎日20分の空想」?!
ボーヴォワール校は小学校3年生まで教科書も宿題もないそうです。
日本の教育で育ったボーク重子さんは、もちろん心配になって先生に相談されました。
すると
「人よりも早い時期に早く計算が出来るようになることがそんなに大事なの?」
と言われたそうです。
そしてどうしても宿題が欲しいならと出された課題が
「毎日20分間の空想」
だったそう。
空想してね。
って幼稚園生や小学校低学年にどう説明するのでしょうか。
ボーク重子さんの場合は、何をしてもいい部屋を作ってそこで過ごさせていたそうです。
美術を仕事としているボークさんはアート・ルームと名付けたそうですが、娘さんは踊ってすごしていたそうです。
それにしても、小学校3年生まで教科書も宿題もないなんて、日本では到底考えられない教育方法ですよね。
でも、「自分で考える」ということを徹底して行っているからこそ、自信をもって宿題を出さないという選択が出来るんですよね。
これでは日本人の大多数が発想力で負けてしまうのもうなずけます。
そう気づけたことがチャンスだと思って、娘には出来るだけ自分で考える習慣を身に着けさせたいと思います。
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私がつけたいクリティカル・シンキング力(りょく)
どのキーワードも英語なので、いまいちピンと来ないかもしれません。
まずはクリティカル・シンキングとはどういうことか、確認です。
批判的な観点に立脚して物事を考えること、論理的・客観的・合理的に思考を展開することなどを意味する語。日本語では「批判的思考」ともいう。
クリティカルは「批判的」と訳されるが、ここでいう「批判」は否定や非難を意味するものではなく、理論的・理性的な考え方を指す。
出典:weblio.jp
ボークさんの説明によると、「応えのない問題に自ら最良の答えを見つけるのに必須の思考法」とのこと。
この力があるとストレス耐性ができ、感情で答えを出すことをしなくなるそうです。
LINEやSNSなどの発達で、子どもたちの人間関係は昔のように簡単に行かなくなったと感じます。
ストレスを感じやすい環境がそこにあるとしたら、それに耐えうる能力を備えさせてあげたいと考えています。
著書には、このクリティカル・シンキングに関する力を家庭で育てる取り組みが載っています。
問題や考えられる解決法(良い点・悪い点)などを書き出すワークです。
最初はかなり時間がかかりそうですが、こういった考え方のくせを付けていけば、多少のことは自分でコントロールできるようになりそう。
まずは考えることが苦手な私が取り組んでみます。
親の幸福度が子どもに遺伝する?!子どもがいても自分を大切にする時間をつくろう。
子を持つ親なら、子どもには幸せになってほしいと思いますよね。
子どもの幸せのために、親は自分が犠牲になってサポートするって一般的です。
でもでもちょっと待って!
「親の幸福度が子どもに遺伝する、と言われます。」とボークさん。
たしかに!
自分を大切にしていない人に「幸せになってね」と言われても…と私なら思います。
幸せな家庭で過ごさなかった人が、幸せな家庭を作ろうとしても難しいですよね。
自分の体験を通していれば、どんなことが楽しかったか、どんな時に家族で笑っていたかがイメージできません。
親が幸せでなければ、子どもに「幸せ」という物自体教えられないのかもしれない。
そうだそうだ。
私が自分に満足してなかったら、子どもにどういうことかを教えられない。
でも、仕事に家事に子育てがあったら自分の時間なんてない!となりますね…
自分の時間、無理やりでも作るしかありませんね。
仕事の合間のお昼や、通勤途中でも、何か自分を喜ばせる事、してみようと思います。
まずは朝時間を見直して、ゆっくりストレッチの習慣化から。
ストレッチしているのとしていないのでは、スッキリ感が全然違う!
自分を大事に出来てるなーと自画自賛できるので、その点でも幸福感高めの習慣になりそうです。
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まとめ
感想にあげた点以外にも、気になることがいっぱい書いてありました。
ボークさんご自身がご家庭で取り組んでいたことが書いてあり、今後の参考になりました。
育てたらいいポイントが書いてあっても、それをどう育てるかが書かれていないと困りますもんね。
特に
「理由付きのちょっと待ってねで自制心を育てる」
という内容に共感。
以前読んだ佐藤ママの本には、子どもに話しかけられたら料理をしてても手を止めて聞くというようなことが書いてありました。
そのせいで麺類を捨てたとも!
佐藤ママの話も、子どもが大切にされていると感じられることで、自己肯定感が上がりそうですが、私にはちょっと難しいなと思っていた点でした。
日常の中で料理をしていたり、食器を洗っていたり、その他いろんな理由で子どもの要求に対応できない瞬間はあるわけです。
なので、「あと5分待ってね」「食器を洗ったら話を聞くね」と親にも都合があることをわかってもらい、用事がすんだら必ず約束を守ることで自制心が育つという部分には、
「そうなんだ!やった!私のやり方でもよかったんだ!」
と安心できました笑
自分の考え方、理想とするところとかなり近いです。
全米最優秀は高すぎる目標ですが、近づけるような、非認知能力の高い子どもになってもらえるよう、この本を良く読み返してみます。
何度も読み返したくなるテキストのような感じです。
おススメ!!
おまけ:ボーク重子さん公式ブログ・インスタ・Youtube情報
ボーク重子さんはブログ、Youtube等で情報を発信されています。
ブログの更新が最近ありませんが、過去の記事も読むと参考になります。
インスタも笑顔でいっぱい!!こんな風に年をとれたらいいなぁとおもう女性です!
公式ブログ:shigekobork.com
インスタグラム:shigekobork
Youtube:ボジティブ・ライフスタイル with Shigeko Bork
講演会情報!母娘対談形式です!
アメリカ在住のボーク重子さんとスカイボークさん母娘が日本で対談形式の講演会をされます!
ボーク重子さんだけでなく、スカイボークさんのお話も聞けるのは貴重なのでは?!
全米最優秀女子高生コンクールで優勝まで導いた、ボーク重子氏とお嬢様のスカイ・ボークさんを迎えての対談講演。
母として子として教育の信念。それは、「学習習慣」「自分で考える力」「回復力」「やり抜く力」「自己表現力」。これを磨くことにつきます。感じた事や普段の生活について、親の立場、子の立場から熱く語ってもらいます。
世界最高の子育てを受けて育ったスカイさんからのメッセージ、ご期待ください。Pass Market イベント情報より
日時:2018年7月14日 10:30~12:30
場所:東京都渋谷区 IVYホール2階 ミルトス
会費:4,000円
申し込みはこちらから↓
対談講演 ボーク重子&スカイ・ボーク氏(全米最優秀女子高校生)
販売期間は7/13まで。250名限定ですのでお早めに!
私は先約ありのため、断念。残念すぎる!!