会社の人が子どもに「犬を飼いたい」と言われ、困っているという話を聞きました。
その人自身はペットを飼ったことがなく、「可愛いと思うけど悩む」と話していました。
私が子供のころ、ペットを飼っていました。
近所に捨てられていた犬を引き取りたいといった未就学児の私と姉。
きっと「面倒見る!」とでも言ったのでしょう。
結局雨が降っても散歩に行っていたのは母でした。
私が中学1年生のときに死んでしまったので、10年以上、母(と父も)が中心となって世話をしていました。
…というのを一瞬で思い出し、懐かしく思うと同時に、その大変さを想像してみました。
いま親となり、子どもがペットを飼いたいといったらどうしましょうか。
気になったので考えてみました。
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目次
メリットいっぱい。でもデメリットも。犬・猫がいるという現実
思いやる心がはぐくまれ、情操教育に良いとよく聞きます。
ペットの世話をすることで、責任感がわくとも。
他には免疫力が高まったり、血圧が下がったりと健康に良いとも聞きます。
散歩に連れて行くことで、こちらも運動が出来ますし、散歩の時間が決まっていたりすると規則正しい生活になると。
そもそもペットの代表格の犬、猫って見ているだけでカワイイです。
なんかいい事ばかりですよね。
子供が飼いたいといったら、それはそれは悩むことでしょう。
だってカワイイですから。
そして飼っている人は口をそろえてこう言います。
「飼ったら絶対かわいいよ。」
それはそうです。
私も飼っていた犬は、亡くなってから久しいにも関わらず可愛いと思いますし、その可愛さは他の犬とは別格です。
でも、犬や猫。生き物を飼うって大変なこともあるのです。
そう、人間と同じように旅行が出来ないこと。
病気やケガ、老化があることです。
旅行好き(とくに飛行機利用)は旅費の他にペットホテル代も!
車での旅行なら一緒に行くことは可能です。
ペットも一緒に泊まれるホテルも、多くはないですがありますし!
でも海外旅行となるとなかなかそうはいきませんね。
機内に連れていってもOKなサービスもあるようですが、犬種が限られます。
なので旅行の手配と同時に、ペットホテルの手配も忘れずにしないといけません。
ペットホテルを利用すると、なかなかの出費になると思います。
ペットホテルの費用に問題がなくても、ペットが好きかどうかは別。
小さなゲージに入れられるのを嫌がったりして、そもそも預けるのが大変。
とか、
滞在中寂しがって食事の量がかなり少なくなり痩せる。
などなど。
どんなに鳴かれても、心を鬼にして預けられる。という心の持ち主なら大丈夫です!
年に1度2度のことなら、これぐらいのこと、どうってことないですかね。
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犬や猫の病気やケガ、老化。どんなことで困る?
ペットが病気になったら、どうしますか?
下の図は犬がかかりやすい病気をランキングにしたものです。
出典:アニコム損害保険「家庭どうぶつ白書2015」
皮膚疾患など、やっぱり放っておけないものばかり。
病気をなおすとき困ることって何があるでしょうか?
想像の範囲で出していきます。
費用は保険でカバー可能!でも一時立替払いが多い。
動物病院に連れて行くのは当たり前ですが、ペットの医療費は全額負担です。
人間のように気軽に通える額にはなりそうもありません。
最近ではペット保険もおおくなりましたので、保険に加入している飼い主さんも多いと思います。
保険料はペットの種類によって様々。
高いのか安いのか、判断が付きませんね。
内容にもよりますが1,500円/月くらいが相場のようです。
保険に入ればペットの医療費による自己負担もかなり軽減されるので、内容があっていて保険請求が出来れば問題ないかもしれません。
ただ!
「医療費は病院の窓口で自分で支払いをしておき、後日保険会社に請求」
というのが大多数の保険契約におけるお金の流れです。
最終的に保険金がもらえるとしても、金額にかかわらず一旦医療費の立替が必要になります。
高額になった費用を一時立替はかなりつらいかも。
保険会社によっては「窓口で自己負担分のみ支払い」という事も可能な保険もあるようです。
これは保険会社と動物病院が提携して行っているサービスのようなので、提携動物病院が近くにない場合は出来ないかもしれません。
保険の契約内容を良く確認してみてください。
通院に時間がかかる。
ペットだけでなく、人間でも、病院にかかるときは時間がかかりますね。
動物病院の場合、診察する動物も多種多様ですし、病気もそれぞれで異なりそうですから、診察時間の予測が難しくなりますよね。
2年ほど前に姉の犬の通院に付き合ったことがありましたが、待ち時間がとーっても長くて驚きました。
人気があった病院なのか??
それにしても毎回これだけの時間がかかるとしたら、かなり大変。
これは病院にもよるかもしれませんが、通院って一大事です。
飼い主が会社員の場合、世話をする人がいなくて困る
通院は夕方から夜にでも可能です。
土日だって連れて行くことは出来ます。
ただ、通院以外でも人の手が必要な場合はどうなるでしょうか。
たとえば投薬。
自分で飲めればよいですが、動物ですから飲ませて上げたり塗ってあげたりしないといけません。
人がいないと出来ないことが数日間続いたりします。
投薬が続く間、見てあげられる人がいないと困りますよね。
その他にも、ペットを飼っている友人から、こんな話を聞きました。
ペットがかなり高齢になってボケてしまい、上手く排泄できないことが多いと言っていました。
彼女は一人暮らし。
仕事も多忙で、朝は早く、夜は早くても8時くらいの帰宅。
ずっと付いてみてあげられないこと、自分の時間も取られること、仕事の間も気になること、いろいろあって、精神的につらかったようです。
彼女の場合、オムツをさせることで解決できたようですが、ペットのオムツは結構高額。
ここも負担になったそうです。
症状によっては「治るまで!」と無理にでも都合をつけて対処することで問題解決が出来ますが、私の友人のように終わりが見えない状態になることも。
普段の生活にもかなり変化をもたらす可能性があります。
中には引っ越しまでした方もいますよ!
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「とはいっても飼いたい」という人には信用できる情報と施設見学を
話をするだけではなかなかイメージ出来ない。
自分が飼うペットにそんなことは起こらない。
と思っている人にはもうちょっと情報提供を。
やっぱりちゃんとしたライターさんが取材して書き上げた記事は、その辺のアラフォーが想像と伝聞で書いているブログなんかよりよっぽど説得力あります。
「これを読んだところで想像できません」という時は施設見学へ。
老犬や老猫の介護施設は全国に増加しているそうなので、そこに見学できるか問い合わせて行ってみるといいかもしれません。
まとめ
うちの子はまだ2歳なので、ペットを飼いたいとは言ったことはありませんが、そのうちいうかもしれません。
その時は夫が施設見学に連れて行くと言っていました。
キチンと世話が出来るか?
「世話」の範囲は、遊びにつきあう、散歩、食事の支度など元気な時以外に発生する可能性があるものまで含まれているということを、飼いたいと思っている人が理解し、覚悟が出来ていれば、飼う方も飼われる方もハッピーになれると思います。
一生元気で過ごせるペットがいないわけではないですし、こういった可能性の話だけで新しい事に挑戦しないのもダメだと思いますが、生き物に関しては慎重に検討してほしいと思います!
ちなみに、ペットがいる生活は楽しいですよ!
※私は子どもで精いっぱいなので、もう飼うつもりはありません。